登山におすすめのサングラスの選び方|夏山と雪山で変える可視光線透過率の目安

「山の紫外線対策はしたいけれど、いかにも本気すぎるデザインは避けたい」
「下山してそのまま電車に乗ったり、街を歩いたりしても浮かないおしゃれなアイウェアが欲しい」
「長時間かけていると耳の裏が痛くなる…」
登山やハイキングを楽しむ際、このような悩みを持っていませんか?
この記事では、あらゆるライフスタイルにフィットする前例のないアイウェアを生み出してきたEyevolが、過酷な山の環境から目を守りつつ、街でもそのまま使えるアイウェアの選び方を解説します。
標高が高いほど危険?登山にアイウェアが必須な理由

「まぶしい時だけかければいい」と思われがちですが、登山においてアイウェアは目を守るための必須ギアです。
標高が1,000m高くなるごとに、紫外線量は約10〜12%増加すると言われています。 強い紫外線を無防備に浴び続けると、目にダメージが蓄積し、結果として全身の疲労感へと繋がります。
さらに、山では木の枝や虫、冷たい風や砂埃など、物理的な危険も常に伴います。疲労を最小限に抑え、安全に絶景を楽しむためには、確かな機能性を持ったアイウェアが欠かせないのです。
【STEP1: サイズ】登山の疲労を軽減する「サイズ感」3つの基準

アイウェア選びで最も重要なのは「サイズ感(フィット感)」です。特に登山中は、足元を見るために下を向いたり、汗をかいたりするため、少しでもサイズが合っていないとズレてしまい、大きなストレスになります。チェックする基準は3つです。
| 基準 | 合っていないと | |
|---|---|---|
| ① | 縦幅は「顔の3分の1」 — 眉からあごまでの長さの約3分の1 | 大きすぎると足元の視界を妨げ、小さすぎると風の巻き込みを防ぎきれません |
| ② | 黒目の位置はレンズの中央、もしくはやや内側 | 外側にズレている場合はサイズが小さすぎ、行動中にズレやすくなります |
| ③ | 頭痛の原因にもなる「テンプルのきつさ」に注意 | ズレを気にするあまり、小さすぎるサイズを選ぶのは危険です。テンプル(つる)がきつすぎたり食い込んでいると、頭痛を引き起こす原因になるため注意が必要です。山での体調不良は大きなリスクになります |
💡 この3つの基準は、サングラス選び全般に共通するものです。より詳しくはサングラスが似合う形の考え方で解説しています。
Eyevolのアイウェアは、わずか23gという圧倒的な軽さと、しなやかな素材による前例のない掛け心地を実現しています。
汗をかいても滑りにくいTPE素材のノーズパッドを採用しているため、過酷な山行でもズレにくく、かけていることを忘れるほどです。
【STEP2: シーン】山の天候やルートに対応するレンズ選び

※数字が小さいほど濃いレンズです(可視光線透過率)
サイズが決まったら、次は山の環境に対応する「レンズ」を選びます。ここは「濃さ」→「種類」の順で決めると迷いません。
まず「濃さ」を決める — 夏山と雪山では目安が違います
レンズがどれだけ光を通すかを示す数値が可視光線透過率です。数字が小さいほど濃いレンズになります。登山では、歩く山の環境によって適切な濃さがはっきり変わります。
| シーン | 可視光線透過率の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 樹林帯中心のハイキング/低山/曇りの日 | 40%前後 | 木漏れ日の下でも足元が見える明るさが要ります |
| 夏山の一般的な縦走(最初の1本) | 20〜40% | 稜線の明るさを抑えつつ、樹林帯に入っても視界が落ちません |
| 雪山・残雪期・快晴の高山 | 10〜20% | 雪面からの照り返しは非常に強く、夏山と同じ濃さでは足りません |
🔑 「最初の1本」を選ぶなら20〜40%です。 夏山の縦走で樹林帯と稜線を行き来する使い方に、いちばん広く対応できます。
🔴 一方、雪山や残雪期に夏山と同じレンズを持っていくのは避けてください。 雪面は太陽光を強く反射するため、10〜20%の濃いレンズが必要になります。Eyevolでは雪山におすすめのサングラスとして、この帯に該当するモデルをまとめています。
※ 掲載している数値は各商品ページの「レンズスペック」欄に記載しているものです。同じモデルでもレンズの種類によって数値は異なります。
次に「種類」を決める — 偏光・調光・高コントラスト
濃さの目安が決まったら、レンズの種類を選びます。
偏光レンズ
岩肌や雪面からの強烈な照り返し(乱反射)をカットします。視界のギラつきが消え、ルートの状況がクリアに見えるため、岩場が多い山や雪渓を歩く際に最適です。雪山では、この偏光レンズを10〜20%の濃さで選ぶのが基本の組み合わせになります。
調光レンズ
紫外線量および気温によってレンズの濃さが変わります。 日当たりの良い稜線では濃い色に、樹林帯の木漏れ日の中では薄い色へと変化するため、かけ外しの手間が省けます。樹林帯と稜線を頻繁に行き来する登山スタイルに向いています。
ただし、次の2点はあらかじめご了承ください。
・退色には5〜10分程かかります(濃い状態から薄い状態に戻るまで時間差があります)
・※気温が低いほど色が濃くなります(冬季や高所では、想定より濃くなることがあります)
高コントラストレンズ(Eyevol vol system™)
特定の光の波長をコントロールし、自然の色彩や地形の凹凸を立体的に浮かび上がらせます。足元の危険な起伏を的確に捉えたいハイカーにおすすめです。
【STEP3: カラー】「いかにも」を卒業。山と街を繋ぐデザイン

最後に、フレームの形とカラーを選びます。よく「顔の形(丸顔・面長など)」による選び方が紹介されていますが、Eyevolの結論はシンプルです。
「上記のサイズ感さえ合っていれば、顔の形に関係なく、どんなフレームでも自由に着こなせる」
「いかにも」な流線型のデザインを選ぶ必要はありません。サイズがジャストであれば、王道のウェリントン型やボストン型でも、紫外線や風から目をしっかりと守ってくれます。
ツヤを消したマットカラーを選べばアウトドアウェアに自然に馴染み、クリアフレームやデミ(べっ甲柄)を選べば、下山後にそのままカフェに入っても違和感のない、洗練された抜け感を演出できます。
山から街へ、シームレスに繋ぐアイウェア。わずか23gの圧倒的な軽さと、あらゆるライフスタイルにフィットする洗練されたデザイン。
度付きをお使いの方・眼鏡と併用したい方へ

※同じフレームで、度付きのメガネとしてもサングラスとしてもお作りいただけます(RXシリーズ)
普段から眼鏡をお使いの方にとって、登山中の視界は切実な問題です。Eyevolには度付き対応のRXシリーズがあります。
🔴 ご注意ください。RXシリーズに付属しているレンズは型崩れ防止用のため、紫外線カットの機能はありません。 お好きなレンズをご自身で選んでカスタムしていただく仕様です。
つまり、「フレームを選び、山で使うレンズを自分で決める」という買い方になります。上のSTEP2で解説した濃さ(夏山20〜40%/雪山10〜20%)とレンズの種類を、そのままご相談いただけます。
レンズのご相談・ご購入は、直営店または正規取扱店へお問い合わせください。
【Eyevol厳選】登山・ハイキングにおすすめのモデル

過酷な環境に耐えうる機能性を持ちながら、シーンを選ばず日常使いもできるモデルを厳選しました。スペックはすべて商品ページに記載している数値です。
夏山・ハイキングの最初の1本に
足元の視界を広く確保する|HEATH Ⅲ (53)

少しワイドなレンズを採用しており、登山中の足元の確認や、広い景色を見渡すのに最適です。都会的なデザインで、どんなウェアにもマッチします。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 36% |
| レンズ | 偏光レンズ(ミディアム ブルー) |
| サイズ | フレーム幅 145mm/レンズ幅 53mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
山でも街でも外さない王道ウェリントン|LEIFER Ⅲ (51)

Eyevolを代表するベストセラー。マウンテンパーカーから普段のTシャツまで、あらゆるコーディネートに自然に溶け込みます。47・49・51とサイズ展開が豊富で、ジャストフィットの一本が見つかります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 39% |
| レンズ | 偏光レンズ(ミディアムグレー) |
| サイズ | フレーム幅 150mm/レンズ幅 51mm/ブリッジ幅 23mm/テンプル長 142mm |
クラシックで柔らかな印象を与える|CONLON Ⅲ (51)

丸みを帯びたボストン型が、自然の風景に優しく馴染みます。機能性は妥協したくないけれど、ガチガチの登山スタイルにはしたくない、というハイカーに人気です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 35% |
| レンズ | 偏光レンズ(ミディアム ブルー) |
| サイズ | フレーム幅 145mm/レンズ幅 51mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
雪山・残雪期・快晴の高山に
最も広い視界で雪面をカバーする|ORD Ⅲ (56)

フレーム幅154mm・レンズ幅56mmと、ご紹介するなかで最も大きいサイズ。 雪面からの照り返しは正面だけでなく下方や側方からも入ってくるため、レンズが顔を覆う面積そのものが効いてきます。 濃さも13%と、雪山に必要な帯に入っています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 13% |
| レンズ | 偏光レンズ(ブラック) |
| サイズ | フレーム幅 154mm/レンズ幅 56mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
雪山でも街の印象を残したい方に|HEATH Ⅲ (56)

夏山向けにご紹介したHEATH Ⅲの、レンズ幅56mm・偏光13%の雪山仕様。同じシリーズでサイズと濃さだけを上げられるため、夏山の1本を気に入った方が2本目に選びやすい組み合わせです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 13% |
| レンズ | 偏光レンズ(ブラック) |
| サイズ | フレーム幅 151mm/レンズ幅 56mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
樹林帯と稜線を行き来する方に|調光レンズという選択
樹林帯と稜線でかけ外しを減らす|HEATH Ⅲ (53) 調光モデル

紫外線量および気温によってレンズの濃さが変わります。樹林帯では薄く、稜線では濃く——かけ外しの手間が省けます。※退色には5〜10分程かかります。※気温が低いほど色が濃くなります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 可視光線透過率 | 発色前88%・発色後34% |
| レンズ | 調光レンズ vol system - Photochromic(ブラウン15) |
| サイズ | フレーム幅 145mm/レンズ幅 53mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
このほかのモデルは登山におすすめのサングラス一覧(257点)・雪山におすすめのサングラス一覧(164点)、レンズから選びたい方は登山におすすめのレンズをご覧ください。
登山のサングラス選びに関するQ&A
Q. 登山にサングラスは必要ですか?
A. 必要です。標高が1,000m高くなるごとに紫外線量は約10〜12%増加すると言われており、無防備に浴び続けると目にダメージが蓄積し、全身の疲労感につながります。
加えて、木の枝・虫・風・砂埃といった物理的な危険から目を守る役割もあります。
Q. 普通の(ファッション用の)サングラスで登山はできますか?
A. 紫外線カット率が99.9%以上であれば目を守ること自体は可能ですが、確認していただきたいのは「濃さ」です。
街用のサングラスは可視光線透過率が高め(明るめ)のものが多く、雪山や快晴の高山では光量が足りません(雪山の目安は10〜20%)。
また、重量が重かったり、汗でズレやすかったりすると、長時間の行動では大きなストレスになります。軽さとフィット感、そして濃さの3点で選んでください。
Q. 登山で使うサングラスは偏光と調光のどちらがいいですか?
A. 登山スタイルによります。
樹林帯と稜線を頻繁に行き来する場合は調光レンズが便利です(紫外線量および気温によってレンズの濃さが変わります。退色には5〜10分程かかります。※気温が低いほど色が濃くなります)。
雪渓や岩場が多く、強い照り返しを防ぎたい場合は偏光レンズが適しています。雪山であれば、偏光レンズを10〜20%の濃さで選ぶのが基本です。
Q. 可視光線透過率はどのくらいを選べばいいですか?
A. 夏山の一般的な縦走なら20〜40%、雪山・残雪期・快晴の高山なら10〜20%が目安です。樹林帯中心のハイキングや低山であれば40%前後でも十分です。数字が小さいほど濃いレンズになります。
1本目に迷われた場合は、対応範囲の広い20〜40%からお選びください。
Q. 夏山で使っているサングラスを、そのまま雪山に持っていってもいいですか?
A. おすすめしません。 雪面は太陽光を強く反射するため、夏山向けの濃さ(20〜40%)では光量を抑えきれないことがあります。雪山では10〜20%の濃いレンズをお選びください。
また、雪面からの光は正面だけでなく下方や側方からも入るため、レンズが顔を覆う面積が大きいモデルのほうが安心です。
Q. 度付きでもつくれますか?眼鏡と併用できますか?
A. Eyevolには度付き対応のRXシリーズがございます。付属のレンズは型崩れ防止用のため、紫外線カットの機能はありません。 お好きなレンズをご自身で選んでカスタムしていただく仕様です。
山で使う濃さとレンズの種類を含めて、直営店または正規取扱店へご相談ください。
Q. 女性でも合うサイズはありますか?
A. ございます。Eyevolはフレーム幅142mmから154mmまでサイズ展開があり、同じデザインで複数のサイズを用意しているモデルもあります(例: LEIFER Ⅲ は47・49・51)。
顔の形ではなくサイズで選んでいただくというのがEyevolの考え方ですので、まずはSTEP1の3つの基準でご自身に合う幅を確かめてください。
Q. 下山後にそのまま街で使えますか?
A. はい。Eyevolのアイウェアは特定のシーン専用ではなく、あらゆるライフスタイルにフィットするよう設計しています。
「いかにも」な流線型ではなく、王道のウェリントンやボストンを中心に展開しているため、下山してそのまま電車に乗っても、カフェに入っても浮きません。
まとめ:圧倒的な軽さで、山の絶景をもっとクリアに

登山のアイウェア選びは、「いかにも」なデザインや顔の形に縛られることではなく、次の3つを順番に決めることです。
1. サイズ — 縦幅は顔の3分の1、黒目はレンズの中央かやや内側、そして頭痛の原因にならない「ジャストサイズ」を見つけること
2. 濃さ — 夏山は20〜40%、雪山・残雪期・快晴の高山は10〜20%
3. 種類 — 岩場や雪渓は偏光、樹林帯と稜線の往復は調光
この法則さえ知っていれば、アイウェア選びはもっと自由で楽しいものになります。前例のない掛け心地と洗練されたデザインを兼ね備えたEyevolで、山の絶景から街中の日常まで、あらゆるライフスタイルを楽しんでください。
「前例のない掛け心地」を、Eyevolで。高所の強い光への備えは、MOUNTAIN(マウンテン)のページでも、レンズ越しの実際の見え方とおすすめのモデルをまとめてご覧いただけます。



















