釣りのサングラスの選び方|偏光レンズの色と濃さを朝マヅメ・日中で使い分ける

水面のギラつきで魚の姿を見失う、足元の岩や浅瀬の段差に気づきにくい——釣りでサングラスが手放せない理由は、この「反射」にあります。ただし、偏光レンズなら何でもいいわけではありません。
レンズの濃さ・色を、時間帯や釣り場に合わせて選べているかどうかで、見え方は大きく変わります。
この記事では、Eyevolの偏光レンズ搭載モデルの実測値(可視光線透過率)をもとに、①レンズカラー別の使い分け ②朝マヅメ・日中・曇天という時間帯別の選び方 ③淡水と海水でのシーン差 ④偏光レンズの劣化・お手入れ ⑤度付き対応、の5つを順番に解説します。
そもそも偏光レンズが釣りに向いている理由

水面や砂地、岩肌に光が当たって反射すると、光は特定の向きにそろった光に変わります。これがギラつきの正体です。
偏光レンズには、ブラインドカーテンのような役割を果たす特殊なフィルムが挟み込まれており、この「向きのそろった光」だけを狙ってカットします。
普通の色付きレンズが光量そのものを均等に落とすのに対し、偏光レンズは反射光だけを選んで遮るため、水面の照り返しを抑えながら、水中の様子や足元の状態は見やすいままという結果になります。
釣りにおいてサングラスの色よりレンズの機能が優先される理由はここにあります。
レンズの色・濃さで見え方が変わる。透過率の目安
「偏光レンズ=濃い」というイメージを持たれがちですが、濃さには幅があります。Eyevolの偏光レンズ搭載モデルの可視光線透過率は、おおむね13%〜52%の範囲にあります。まずは目安を押さえておきましょう。
- 透過率13〜17% … 濃いレンズカラー
- 透過率24〜39% … 中程度〜ミディアムカラー
濃ければ濃いほど良いわけではありません。濃すぎるレンズは、日陰や木陰に入った瞬間や夕方に近づいた時間帯に視界が急激に暗くなり、足元の段差や仕掛けの確認に時間がかかることがあります。
逆に薄すぎれば、日中の水面の照り返しを十分に抑えられません。釣り場の明るさに合わせて選ぶことが基本です。
Eyevolの実測でみる、濃さの幅
代表的な6本の可視光線透過率を並べると、次のようになります。
| モデル | 可視光線透過率 | 濃さの傾向 |
|---|---|---|
| CONLON Ⅲ (51)-FP COCO-LY-MGY2PL-M.GRY2(ココ) | 39% | 明るめ |
| MILBURN (51) BK-LY-MGY2PL-M.GR(ブラック) | 39% | 明るめ |
| LEIFER Ⅲ (49) BK-V3-GN69PL-V3 G(ブラック)(vol system™ Fishing) | 31% | 中間 |
| SHAW-HF(52) MBK-V3-BL76-V3 BL(マットブラック)(vol system™ Fishing) | 24% | やや濃い |
| WOODHALL(54) BK-LY-DBLPL-DK.B(ブラック) | 17% | 濃い |
| ORD Ⅲ (56) DM-LY-PL-BK PL(デミ) | 13% | 濃い |
39%の2本は日中の照り返しがそこまで強くない場面向き、13%・17%の2本は日差しの強い水面での長時間の使用向き、31%・24%のvol system™ Fishingの2本はそのあいだを埋める濃さ、という傾向が数値からも読み取れます。
釣りのために設計された偏光レンズ「偏光 vol system™ Fishing」
Eyevolには、釣りの場面を想定して設計された偏光レンズのラインがあります。上で挙げたレギュラーラインの偏光レンズとは別に、レンズカラーが2種類用意されています。
| レンズカラー | 可視光線透過率 | 想定する場面 |
|---|---|---|
| GN69PL(グリーン系) | 31% | 明るさを残しつつ照り返しを抑えたい。朝夕をまたぐ釣行、木陰のある淡水域 |
| BL76(ブルー系) | 24% | 日中の海面など、照り返しの強い場面 |
31%と24%という数値は、先ほどのレギュラーラインのモデル(39%と13〜17%)のちょうどあいだを埋める濃さです。「明るすぎて照り返しが残る」「濃すぎて日陰で見えにくい」という両側の失敗を避けやすい帯にあたります。
グリーン系は視界の明るさとコントラストのバランスが取りやすく、ブルー系はより濃く、水面からの強い照り返しがある場面で扱いやすくなります。
このラインは全22点あり、フレームの形やサイズから選んでいただけます。偏光vol system™ Fishingのページでは、このラインの搭載モデルをまとめてご覧いただけます。
次の章で、この濃さを時間帯・釣り場に当てはめて具体的に見ていきます。
時間帯で使い分ける:朝マヅメ・日中・曇天
同じ釣り場でも、時間帯によって必要な濃さは変わります。
朝マヅメ(日の出前後)
まだ光量が少ない時間帯に、濃すぎるレンズをかけると、周囲の状況把握そのものが遅れてしまいます。
ドライブにおすすめのレンズの選び方でも「濃すぎるレンズはトンネルに入った瞬間に視界が暗くなり危険」という考え方がありますが、これは釣り場でも同じです。
朝マヅメは、39%のような明るめのレンズカラーのほうが、足元や水面の変化に気づきやすくなります。
日中(照り返しが強い時間帯)
太陽が高くなり、水面からの照り返しが強くなる時間帯は、13%〜17%のような濃いレンズカラーが向いています。
照り返しの強さに対してレンズの濃さが足りていないと、偏光レンズの機能を持ってしても、まぶしさを感じやすくなります。
日差しの強い場所に長時間いる場合は、ORD Ⅲ (56)・WOODHALL(54) のような濃いレンズカラーが選択肢になります。
曇天
雲が多く光量が読みにくい日は、朝マヅメと同じ考え方で、明るめのレンズカラーのほうが扱いやすくなります。「曇りだから薄い色でいい」ではなく、「曇りだからこそ暗くなりすぎないレンズカラーを選ぶ」という順番で考えると、判断がぶれにくくなります。
時間帯別の目安まとめ

| 時間帯 | 光量の傾向 | 選びやすい濃さ | 該当モデル |
|---|---|---|---|
| 朝マヅメ | 少ない | 明るめ(39%) | CONLON Ⅲ (51)-FP COCO-LY-MGY2PL-M.GRY2(ココ)/MILBURN (51) BK-LY-MGY2PL-M.GR(ブラック) |
| 日中 | 強い照り返し | 濃いめ(13〜17%) | ORD Ⅲ (56) DM-LY-PL-BK PL(デミ)/WOODHALL(54) BK-LY-DBLPL-DK.B(ブラック) |
| 曇天 | 読みにくい | 明るめ(39%) | CONLON Ⅲ (51)-FP COCO-LY-MGY2PL-M.GRY2(ココ)/MILBURN (51) BK-LY-MGY2PL-M.GR(ブラック) |
一本ですべての時間帯をカバーしようとすると、どこかで無理が出ます。よく釣りに出る時間帯を軸に選び、余裕があれば濃さ違いの2本目を持っておくという考え方もおすすめです。
淡水(オカッパリ)と海水(船・オフショア)でのシーン差
同じ「釣り」でも、釣り場の環境によって反射の強さは変わります。
淡水(河川・湖でのオカッパリ)
淡水は、周囲の木立や堤防の影など、光を遮る要素がある場所も多く、海水に比べると反射の強さが場所によってばらつきます。
朝夕の時間帯にオカッパリをする場合は、前章の「時間帯」の考え方を優先し、明るめのレンズカラーから試すのも一つの方法です。
海水(船釣り・オフショア)
海水は、開けた水面が広く、周囲に遮るものが少ないため、反射光を長時間、正面から受け続けることになります。日中の船上では、濃いめのレンズカラーが活躍する場面が多くなります。
なお、船上の魚群探知機は液晶画面のため、偏光レンズ越しでは画面が暗く見えたり、見えにくくなったりすることがあります。操作するときは、画面の見え方を確かめながら使ってください。
いずれの環境でも、汗や水しぶきがついたままレンズを乾いた布で拭くと、細かい傷の原因になります。 海水がついた場合は、真水で軽くすすいでから水分を拭き取ると、レンズ表面への負担を抑えられます。
偏光レンズは劣化する。買い替えのサインとお手入れ
偏光レンズは、特殊なフィルムをレンズに挟み込んだ構造です。反射を抑える効果が弱くなったと感じたら、レンズの状態を一度ご確認ください。
「以前ほど水面のギラつきが抑えられていない気がする」という感覚は、買い替えやレンズ交換を検討する一つのサインです。レンズ全般の経年変化については、眼鏡レンズメーカーの東海光学が公式ブログで次のように説明しています。
「軽くて割れにくい反面、熱や紫外線、傷などの影響を受けやすく使用環境によって異なりますが、2~3年を過ぎるころからコーティングの劣化や素材の経年変化が見られる場合があります。」
「ここで注意したいのは、2~3年というのはあくまでトラブルがない場合の目安だということです。たとえ購入から1年しか経っていなくても、レンズに不具合が生じていれば、それは立派な『買い替え時』です。」
釣りは屋外で長時間、日差しにさらされる趣味です。熱・紫外線・傷という3つの要因は、いずれもレンズの劣化に関わるとされています。
- 熱: 炎天下の車内やクーラーボックスの上にサングラスを置きっぱなしにする、といった高温環境に長時間さらす使い方は避けるほうが無難です。
- 紫外線: 使わないときはケースにしまうなど、不要な紫外線をできるだけ避けることが長持ちにつながります。
- 傷: 前章のとおり、水しぶきや汗がついたまま乾いた布で強くこすると、コーティング劣化のきっかけになりやすくなります。
レンズの状態が気になる場合、必ずしもフレームごと買い替える必要はありません。Eyevolでは、レンズ交換やパーツの修理について、Eyevol直営店またはEyevol正規取扱いの眼鏡店へフレームをお持ち込みのうえご相談いただけます。
度数がある方も、釣りにおすすめの偏光レンズを選べる
「視力矯正が必要だから、釣りで偏光サングラスをあきらめている」という方もいらっしゃいますが、その必要はありません。
Eyevolには度付き対応のレンズオプションがあり、フレームはそのままに、ご自身の視力に合わせたレンズへ変更できます。詳しくは度付きレンズについてのページをご確認ください。
普段メガネをかけている方が釣りの間だけ偏光サングラスに掛け替える、という運用に比べて、度付きの偏光サングラスであれば、掛け替えの手間そのものがなくなります。
Eyevolの偏光レンズ搭載モデル。釣りにおすすめの6本
わずか23gという軽さと、あらゆるライフスタイルにフィットするデザインは共通です。時間帯や釣り場に合わせて選べるよう、透過率の異なる6本をご紹介します。
朝マヅメ・曇天に、いちばん薦めやすい|CONLON Ⅲ (51)-FP COCO-LY-MGY2PL-M.GRY2(ココ)
可視光線透過率39%。レンズを跳ね上げられるフリップアップ仕様で、仕掛けを結ぶなど手元の作業のときは上げ、水面を見るときはレンズを通して見られます。光量が少ない朝夕や曇天でも、足元や水面の変化に気づきやすい明るさです。
| 可視光線透過率 | 39% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ(ミディアムグレー) |
| サイズ | フレーム幅 149mm/レンズ幅 51mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
明るめをサイズで選ぶなら|MILBURN (51) BK-LY-MGY2PL-M.GR(ブラック)
可視光線透過率39%。CONLON Ⅲ (51)-FPと同じ明るさを、3サイズの展開があるMILBURNで。朝マヅメ・曇天向きの明るめの偏光レンズを、顔幅に合うサイズで選びたい方に。
| 可視光線透過率 | 39% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ(ミディアムグレー) |
| サイズ | フレーム幅 148mm/レンズ幅 51mm/ブリッジ幅 23mm/テンプル長 142mm |
日中の照り返し、船釣りに|ORD Ⅲ (56) DM-LY-PL-BK PL(デミ)
可視光線透過率13%。しっかり濃く、水面からの強い照り返しを長時間受ける日中の船釣り向けです。ご紹介する中で最も大きいサイズで、下や横から入る照り返しもカバーしやすくなります。
| 可視光線透過率 | 13% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ(ブラック) |
| サイズ | フレーム幅 154mm/レンズ幅 56mm/ブリッジ幅 22mm/テンプル長 142mm |
濃さと視界の広さを両立するなら|WOODHALL(54) BK-LY-DBLPL-DK.B(ブラック)
可視光線透過率17%。濃いめのダークブルーの偏光レンズで、日差しの強い水面向けです。スクエア型でレンズ幅が広く、視界を広く確保できます。
| 可視光線透過率 | 17% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ(ダークブルー) |
| サイズ | フレーム幅 148mm レンズ幅 54mm ブリッジ幅 20mm テンプル長 142mm |
釣りのために設計されたレンズで選ぶなら|LEIFER Ⅲ (49) BK-V3-GN69PL-V3 G(ブラック)
可視光線透過率31%。釣りの場面を想定した偏光レンズ vol system™ Fishing(グリーン69)を搭載。偏光度99%で、明るさを残しつつ照り返しを抑えます。朝夕をまたぐ釣行や、木陰のある淡水域に。
| 可視光線透過率 | 31% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ vol system - Fishing(グリーン69) |
| サイズ | フレーム幅 144mm/レンズ幅 49mm/ブリッジ幅 23mm/テンプル長 132mm |
海の照り返しに、Fishingの濃いめを|SHAW-HF(52) MBK-V3-BL76-V3 BL(マットブラック)
可視光線透過率24%。vol system™ Fishing(ブルー76)を搭載し、日中の海面など照り返しの強い場面向けです。偏光度99%以上。フレーム下部に枠のないナイロール仕様で、顔まわりの印象が軽くなります。
| 可視光線透過率 | 24% |
|---|---|
| レンズ | 偏光レンズ vol system - Fishing(ブルー76) |
| サイズ | フレーム幅 148mm/レンズ幅 52mm/ブリッジ幅 21mm/テンプル長 142mm |
よくいただくご質問
Q. 釣りには偏光レンズと調光レンズ、どちらが向いていますか?
A. 水面の反射(ギラつき)を抑えたいなら偏光レンズです。 調光レンズは屋内外の明るさの変化に合わせて濃さが変わる仕組みで、反射光そのものには効きません。
釣りのように水面の照り返しが問題になる場面では、偏光レンズが基本の選択肢になります。偏光と調光の両方の機能を備えたモデルは、通常のラインではご用意がありません。
Q. 偏光レンズをかけると、魚群探知機やスマートフォンの画面が見えにくくなりますか?
A. 液晶画面は偏光を利用して表示しているため、偏光レンズを通すと角度によって画面が見えにくくなることがあります。魚群探知機やスマートフォンなど、液晶画面を使う機器全般で起こりうる現象です。
顔の角度を少し変えると見えやすくなります。故障ではありませんので、その点はご安心ください。
Q. 度付きで釣りに使える偏光サングラスは作れますか?
A. はい、Eyevolには度付き対応のレンズオプションがございます。詳しくは度付きレンズについてをご確認ください。
Q. 偏光レンズに寿命はありますか?
A. 偏光レンズは、特殊なフィルムをレンズに挟み込んだ構造です。反射を抑える効果が弱くなったと感じたら、レンズの状態を一度ご確認ください。
交換については、Eyevol直営店またはEyevol正規取扱いの眼鏡店へフレームをお持ち込みのうえ、ご相談ください。
Q. 曇りの日は偏光サングラスをかけなくても大丈夫ですか?
A. 曇天でも紫外線や照り返しがなくなるわけではないため、偏光サングラスをかけること自体はおすすめです。選ぶべきなのは色を外すことではなく、暗くなりすぎない明るめのレンズカラーです。
前章の時間帯別の目安を参考にしてください。
Q. Eyevolのレンズは紫外線をカットしますか?
A. Eyevolのサングラスは、全てのレンズで日本工業規格(JIS)の基準をクリアしており、紫外線透過率は0.1%(99.9%カット)です。
※Eyevol RXシリーズでは、型崩れ防止を目的としたレンズを採用しております。UVカット等の機能はございませんため、そのままのご使用は推奨しておりません。
レンズ交換につきましては、Eyevol直営店またはEyevol正規取扱いの眼鏡店へフレームをお持ち込みの上、ご相談ください。
まとめ

釣りサングラス選びは、偏光レンズであることを前提に、①レンズの濃さを時間帯(朝マヅメ・日中・曇天)に合わせる ②釣り場(淡水・海水)の反射の強さを考える ③レンズの劣化サインを見逃さない ④度数が必要なら度付きレンズを選ぶ、の4点で決まります。
濃ければ安全というわけではありません。Eyevolの偏光レンズは13%から52%まで幅があるので、ご自身の釣りのスタイルに合わせて選んでください。
釣り向けに設計された偏光vol system™ Fishingのレンズカラー(GN69PL・BL76)は、偏光vol system™ Fishingのページでまとめてご確認いただけます。
水面の反射をどう抑えるかは、WATER(ウォーター)のページでも、レンズ越しの実際の見え方とおすすめのモデルをご覧いただけます。




















