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調光レンズのデメリットは?5つの注意点と、それでも選ばれている理由

カフェの前の歩道を、サングラスをかけて歩く女性

「1本で室内でも屋外でも使える」と聞いて調光レンズが気になっているものの、デメリットのほうが気になって決めきれない。そんな方に向けて書きました。

調光レンズには、はっきりとした苦手な場面があります。この記事では、それを言葉ではなくレンズの透過率という実際の数値で説明します。

「思ったより濃くならない」「思ったより明るくならない」といった感覚のズレは、数値を先に知っておけばほとんど防げるからです。そのうえで、デメリットを踏まえた色の選び方と、偏光レンズとの違いまでをまとめました。

この記事に出てくる言葉(タップで開く)
  • 可視光線透過率: レンズがどれだけ光を通すかを表す数字(%)です。数字が小さいほど濃い(暗い)レンズです。
  • 偏光レンズ: 水面や路面などで反射した光(ギラつき)を抑えるレンズです。
  • 調光レンズ: 紫外線量および気温によってレンズの濃さが変わるレンズです。屋内では薄く、屋外では濃くなります。色が戻る(退色する)のには5〜10分程かかります。
  • 発色前・発色後: 調光レンズの、屋内など薄い状態を「発色前」、屋外で濃くなった状態を「発色後」と呼びます。
  • vol system(ボルシステム): Eyevolが独自に開発したレンズのシリーズです。
  • フレーム幅・レンズ幅・ブリッジ幅・テンプル長: フレーム幅=フレーム全体の横幅/レンズ幅=レンズ1枚の横幅/ブリッジ幅=左右のレンズの間(鼻の上)の幅/テンプル長=耳にかけるつるの長さ。単位はいずれもmmです。
  • モデル名の括弧の数字: 「HEATH Ⅲ (53)」の(53)などの数字は、レンズ幅(mm)です。同じモデルでも、サイズ違いがあります。

調光レンズの5つのデメリット

① 色が変わりきるまでに時間がかかる

屋外では色が濃くなり、室内に入った直後はまだ色が残り、5〜10分後に薄い色に戻る調光レンズの変化を3コマで示した図解

※退色には5〜10分程かかります

調光レンズは、紫外線量および気温によってレンズの濃さが変わります。ここで多くの方が想像とズレるのが、変化にかかる時間です。

濃くなるほうは比較的すみやかですが、薄い色に戻る「退色」には5〜10分程かかります。屋外から室内に入ってすぐは、まだ少し色が残っている状態だと考えてください。

短時間で屋内外を何度も行き来する使い方――たとえば数分おきに建物を出入りするような場面では、レンズの濃さが状況に追いつききらないことがあります。

② 気温によって濃さが変わる

同じ川沿いの景色を、暑い日(色が薄め)と寒い日(色が濃いめ)の調光レンズ越しに比べた図解

※気温が低いほど色が濃くなります

もうひとつ見落とされやすいのが気温です。※気温が低いほど色が濃くなります(暗くなります)。

つまり同じ晴天でも、真夏と真冬では濃さが変わります。「夏に買ったときはちょうどよかったのに、冬になったら濃く感じる」というのは、レンズの不具合ではなく仕様です。

③ 発色しても「真っ黒」にはならない

ここがいちばん誤解されやすい点なので、実際の数値で示します。

レンズの明るさは可視光線透過率という数字で表され、数字が小さいほど濃い(暗い)レンズです。目安として、透過率20〜30%は濃いレンズカラー、ミディアムカラーは40〜50%程度です。

Eyevolの調光レンズを実際の数値で並べると、こうなります。

モデル 発色前 発色後
WOODHALL (54) ブラウン系 93% 25%
SHAW (52) / HEATH Ⅲ (53) ブラウン系 88% 34%
SHAW-HF (52) グレー系 88% 17%
CONLON Ⅲ (51) グレー系 87% 29%
LEV (51)(ダブルフォトクロミック) 変色前 71% 変色後 19%

発色前は87〜93%。色つきのサングラスを期待していると、屋内では「ほとんど透明」に見えます。ただし、完全な透明ではありません。 Eyevolの店頭では、この状態をお客様に次のようにご説明しています。

vol systemの調光は、この状態でも約15%の色が入っている。だから屋内でも「ちょっと眩しいな」という時に、少しだけ抑えてくれる。つまり同じ数字を、2つの読み方ができます。

見方 読み方
🔴 サングラスとして見ると 屋内ではほぼ透明。色つきレンズという満足感はありません
✅ 日常のメガネとして見ると 常にわずかに色が入っているので、屋内の弱い眩しさにも効きます

「一日中かけっぱなしにできるもの」を探しているなら後者の読み方が合いますし、「サングラスらしさ」を求めているなら、発色前の薄さは物足りなく感じるはずです。

そして発色後の可視光線透過率は約15〜35%。濃色〜やや明るめの範囲に収まります。真っ黒なサングラスを想像していると、物足りなく感じる可能性があります。 逆に、屋外でしっかり暗くしたい方は、発色後の数値が小さいモデルを選ぶ必要があります。

④ 使い続けるうちに、変化の幅が小さくなっていく

調光レンズは化学変化で色が変わる仕組みのため、使用を重ねると発色前と発色後の差が少しずつ小さくなっていきます。ある日突然変わらなくなるのではなく、徐々に変化幅が縮んでいきます。

濃くなりにくくなった、あるいは戻りにくくなったと感じたら、買い替えかレンズ交換を検討する時期です。

⑤ レンズ単体で選び直しができない

調光はレンズそのものの機能です。「同じフレームで、今日は濃いレンズ・明日は薄いレンズ」という使い分けはできません。

濃さを場面ごとに固定したい方には、透過率が決まっているカラーレンズや偏光レンズのほうが扱いやすい場合があります(この違いは後述します)。

調光レンズ搭載のモデルは、次のとおりです。

vol system
CONLON Ⅲ (51)CONLON III (51) ブラック 側面調光レンズ vol system - Photochromic
CONLON Ⅲ (51) BK-VP GY15-VP GY15 セール価格¥35,200
vol system
SHAW (52)SHAW (52) ブラック 側面調光レンズ vol system - Photochromic
SHAW (52) BK-VP GY15-VP GY15 P セール価格¥35,200
vol system
LEIFER Ⅲ (49)LEIFER III (49) デミ 側面調光レンズ vol system - Photochromic
LEIFER Ⅲ (49) DM-VP BR15-VP BR1 セール価格¥35,200
STOCKMAN(52)STOCKMAN(52) ブラック 側面調光レンズ
STOCKMAN(52) BK-FG-BRVLPH-BR セール価格¥29,700

デメリットを踏まえた、調光レンズの選び方

ここまで読んで「それでも1本で済ませたい」と思われた方へ。失敗を減らすための選び方を3つにまとめます。

1. 発色後の数値で選ぶ

いちばん大事なのはここです。「調光レンズ」とひとくくりにせず、発色後に何%まで暗くなるかで選びます。

  • しっかり暗くしたい → 発色後 17〜19%(SHAW-HF、LEV)
  • 暗くなりすぎないほうがいい → 発色後 29〜34%(CONLON Ⅲ、SHAW、HEATH Ⅲ)

日差しの強い場所で長く過ごす方は前者、街歩きや運転が中心の方は後者が扱いやすくなります。なお、自動車の車内ではフロントガラスが紫外線を通しにくいため、調光レンズの濃さはほとんど変わりません。

2. グレー系とブラウン系で選ぶ

「グレーとブラウン、どちらがいいのか」はよくいただく質問です。Eyevolの調光レンズでは、次のように分かれています。

  • グレー系:発色前 87〜88% / 発色後 17〜29%。色の見え方の変化が少なく、景色の色をそのまま保ちたい方向き
  • ブラウン系:発色前 88〜93% / 発色後 25〜34%。コントラストがつき、景色の輪郭がはっきり見えやすい

数値で見ると、ブラウン系のほうが発色前が明るく、発色後は暗くなりすぎない傾向があります。室内でも違和感なくかけたい方は、ブラウン系のほうが向いていることが多いです。

3. かける時間帯と場所で選ぶ

調光レンズは紫外線量で反応します。したがって紫外線の少ない場所では発色しにくいという性質があります。屋外でこそ本領を発揮するレンズだとお考えください。

Eyevolの調光レンズ搭載モデル

Eyevolでは、わずか23gという軽さと、あらゆるライフスタイルにフィットするデザインを保ったまま、調光レンズを搭載したモデルをご用意しています。ここでは代表的な6本を、選ぶ理由とあわせてご紹介します。

迷ったらまずこれ|SHAW (52) デミ

SHAW (52) のダークブラウンのべっ甲柄フレームに薄い色の調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

発色前88%・発色後34%。 発色後でも34%と比較的明るく収まるため、屋外から室内に入っても視界が急に暗くならず、退色を待つ間のストレスがいちばん少ないモデルです。

定番のウェリントン型で、デミ(べっ甲調)のフレームは服装を選びません。調光レンズが初めての方に最も薦めやすい1本です。

可視光線透過率 発色前88%・発色後34%
レンズ 調光レンズ vol system - Photochromic(ブラウン15)
サイズ フレーム幅 148mm
レンズ幅 52mm
ブリッジ幅 21mm
テンプル長 142mm

少し大きめのサイズが好みなら|HEATH Ⅲ (53) デミ

HEATH Ⅲ (53) のべっ甲柄フレームに薄い色の調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

発色前88%・発色後34%。 SHAWと同じレンズ仕様で、フレームがひとまわり大きいモデルです。レンズの縦幅に余裕があるぶん、上下からの光が入りにくくなります。

サイズで迷ったときは、フレームの縦幅が眉からあごまでの長さの約3分の1に収まるかを目安にしてください。

可視光線透過率 発色前88%・発色後34%
レンズ 調光レンズ vol system - Photochromic(ブラウン15)
サイズ フレーム幅 145mm
レンズ幅 53mm
ブリッジ幅 22mm
テンプル長 142mm

丸みのあるデザインを探しているなら|CONLON Ⅲ (51) マットブラック

CONLON Ⅲ (51) のマットブラックフレームに薄い色の調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

発色前87%・発色後29%。 丸みを帯びたボストン型で、クラシックな見た目ながら軽さは変わりません。グレー系レンズなので、景色の色味をできるだけ変えたくない方に向いています。

発色後29%はブラウン系より一段暗く、日差しの強い日でも頼りになります。

可視光線透過率 発色前87%・発色後29%
レンズ 調光レンズ vol system - Photochromic(グレー15)
サイズ フレーム幅 145mm
レンズ幅 51mm
ブリッジ幅 22mm
テンプル長 142mm

しっかり暗くしたいなら|SHAW-HF(52) ブラック

SHAW-HF (52) のブラックのハーフリムフレームに薄い色の調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

発色前88%・発色後17%。 今回ご紹介する中で最も暗くなるモデルです。発色前は88%とほぼ素通しなのに、屋外では濃色の範囲まで落ちます。フレーム下部に枠のないナイロール仕様で、顔まわりの印象が軽くなります。

可視光線透過率 発色前88%・発色後17%
レンズ 調光レンズ(フォトクロミック グレー)
サイズ フレーム幅 148mm
レンズ幅 52mm
ブリッジ幅 21mm
テンプル長 142mm

直線的なデザインが好みなら|WOODHALL(54) ブラック

WOODHALL (54) のブラックフレームに薄い色の調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

発色前93%・発色後25%。 発色前93%は今回の6本で最も明るく、室内でかけていても色つきレンズに見えにくいのが特長です。

それでいて屋外では25%まで落ちるため、明暗の振れ幅が大きいモデルといえます。スクエア型で、輪郭に直線的な印象を足したい方に。

可視光線透過率 発色前93%・発色後25%
レンズ 調光レンズ(フォトクロミック ブラウン)
サイズ フレーム幅 148mm
レンズ幅 54mm
ブリッジ幅 20mm
テンプル長 142mm

変化の幅を抑えたいなら|LEV (51) ブラック

LEV (51) のブラックフレームにライトグレーの調光レンズを搭載したメガネの斜め前からの写真

変色前71%・変色後19%。 ダブルフォトクロミックという別仕様のレンズで、変色前が71%と、他のモデルより最初から少し色が入っています。「室内でもうっすら色が乗っているほうが好み」という方に向きます。変色後19%までしっかり暗くなります。

可視光線透過率 変色前71% 変色後19%
レンズ 調光レンズ Double(ダブルフォトクロミック ブルー)
サイズ フレーム幅 149mm
レンズ幅 51mm
ブリッジ幅 21mm
テンプル長 145mm

偏光レンズとの違い

調光レンズと混同されやすいのが偏光レンズです。仕組みがまったく違います。

調光レンズ 偏光レンズ
変わるもの レンズの濃さが変わる 濃さは変わらない
何を防ぐか 紫外線量に応じた明るさの調整 水面や路面などの反射光(ギラつき)
向いている場面 屋内外を行き来する日常 水辺や雨上がりなど反射の強い場所

「まぶしさ」の正体が明るさなのか反射なのかで、選ぶべきレンズが変わります。 反射によるギラつきを抑えたい場合、調光レンズでは解決しません。偏光レンズについては「偏光レンズのページ」で詳しくご紹介しています。

なお、偏光と調光の両方の機能を備えたモデルは、通常のラインではご用意がありません。

よくいただくご質問

Q. 調光レンズの色が変わらなくなりました。故障ですか?

A. 調光レンズは使用を重ねると変化の幅が徐々に小さくなっていきます。故障ではなく、レンズの寿命が近づいているサインです。

レンズ交換については、Eyevol直営店またはEyevol正規取扱いの眼鏡店へフレームをお持ち込みのうえ、ご相談ください。

Q. 冬のほうが濃く感じるのですが、気のせいでしょうか?

A. 気のせいではありません。気温が低いほど色が濃くなります(暗くなります)。 同じ晴天でも季節によって濃さが変わるのは仕様です。

Q. 室内に入ってもすぐ薄くならないのはなぜですか?

A. 退色には5〜10分程かかります。 濃くなるほうより、薄く戻るほうに時間がかかる性質があります。

Q. Eyevolのレンズは紫外線をカットしますか?

A. Eyevolのサングラスは、全てのレンズで日本工業規格(JIS)の基準をクリアしており、紫外線透過率は0.1%(99.9%カット)です。

※Eyevol RXシリーズでは、型崩れ防止を目的としたレンズを採用しております。UVカット等の機能はございませんため、そのままのご使用は推奨しておりません。

レンズ交換につきましては、Eyevol直営店またはEyevol正規取扱いの眼鏡店へフレームをお持ち込みの上、ご相談ください。

まとめ

夕日の海沿いのベンチで、サングラスをかけて横を向く女性

調光レンズのデメリットは5つです。①退色に5〜10分かかる/②気温で濃さが変わる/③発色後も可視光線透過率が約15〜35%までで真っ黒にはならない/④使ううちに変化幅が小さくなる/⑤レンズ単体で選び直せない。

裏を返せば、これらを知ったうえで発色後の数値とレンズの色で選べば、想像とのズレはほとんど起きません。 1本で屋内外をまかなえる利便性は、ほかのレンズにはないものです。

調光レンズが向いている場面は、「TOWN(タウン)のページ」にまとめています。室内と屋外をつなぐ使い方と、搭載モデルをご覧いただけます。

調光レンズそのものの仕組みと、搭載しているモデルの一覧は、「調光レンズ vol system™ -Photochromic- のページ」でご確認いただけます。

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